新型コロナウイルスの感染者が北海道内で初めて確認されてから、28日で9カ月となるが、感染拡大に歯止めがかからない。10月に入り道内全域に広がり、特に札幌市では若年層を中心に急増。道内の月別感染者数は過去最多だった4月を大幅に超えた。医療体制が逼迫(ひっぱく)する恐れが高まってきたことなどから、道は28日にも感染対策のレベルを示す「警戒ステージ」を引き上げ、ススキノでの対策強化を視野に、札幌市での感染対策の徹底に乗り出す見通し。【源馬のぞみ、高橋由衣】
道内の日別感染者数は9月27日から2桁が続く。10月下旬に入ると40人を超える日が相次ぎ、51人、60人と過去最多を更新した。札幌市でも26日に過去最多となる46人を記録した。月別では10月は27日までで計774人と、政府の緊急事態宣言期間中だった4月の586人を大きく超え、9月の2倍以上に膨れ上がった。
札幌市保健所の山口亮・感染症担当部長は10月23日の記者会見で、クラスター関連の感染者が占める割合が下がっている点から「一定程度、市中感染が広がっている状況」と指摘。「より強い危機感が必要。気を緩めると陽性者数が一気に膨れ上がる可能性がある。増加の一途をたどるのか、食い止めるのかの瀬戸際と認識してもらいたい」と危機感をあらわにした。
また、秋以降は若年層の感染拡大が顕著だ。道や政府の緊急事態宣言が出ていた2~5月の間、30代以下の感染者の割合は1~2割台にとどまっていたが、9、10月は年代非公表を除いても半数以上を占める。山口部長は「若年層は行動の範囲が広く、経路不明になりやすい。自覚症状のない方や軽症の方が多く、感染を拡大させてしまっている」と話し、「飲食を伴う会話、カラオケ、ライブなど、リスクの高い行動を避けて感染対策を徹底してほしい」と求めた。
札幌市中心だったが、道内全域への拡大も目立つ。…
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