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「東京から行ってもいいですか?」 頭抱える奈良の観光業者 GoTo一斉停止 - 毎日新聞 - 毎日新聞

シャッターを下ろした店舗が目立つ東大寺前の参道=奈良市春日野町で2020年12月16日午前11時33分、稲生陽撮影

 年末年始の「GoToトラベル」事業の全国一斉停止を受け、奈良県内でもさまざまな影響が出ている。予約キャンセルの殺到に観光事業者が頭を抱える一方、感染者の出ていない地域の住民からは安堵(あんど)の声も。県内を訪れた観光客や旅行を予定していた県民からは「旅行すること自体が悪いみたい」「肩身が狭い」との嘆きも聞かれた。

 「キャンセルではないお客さんからも『東京からですが、行ってもいいでしょうか』と申し訳なさそうに電話がある。旅行費用以上に心理的負担になっているのでは」。そう話すのは、奈良市の猿沢池近くに建つ「ホテル尾花」の中野聖子社長。満室予定だった大みそかは半分がキャンセルとなった。「電話を受ける従業員も疲弊し、退職者も出ている。政府は『GoTo』で感染者が増えるのは分かっていただろうに……」と唇をかんだ。

観光バスが1台も止まっていない奈良公園バスターミナル=奈良市登大路町で2020年12月16日午後0時18分、稲生陽撮影

 県内からの旅行を手配している旅行代理店「ロイヤルツーリスト」(同市)でも、年末年始の予約の3分の1がキャンセルに。担当者は「感染者の少ない地域への旅行でもキャンセルが出ており、旅行自体が悪いことのようになっている」とこぼした。16日、「GoTo」を利用して春日大社(同市)を訪れた名古屋市の主婦、伊藤絢子さん(51)は「旅行客の少なさに驚いた。奈良を応援したいと思って来たが、肩身が狭い印象です」と話した。

 一方、県民の中には、県外からの客が減ることに胸をなで下ろす人も。村民の感染者が出ていないとされる十津川村で商店を営む中川大介さん(47)は「リスクが減るという面で安心感はある。もし村で感染すれば、急患なら和歌山まで行かないといけない」。大阪市に電車通勤している香芝市の男性会社員(44)は「感染は怖いが、家族に今さら旅行中止とは言いづらい。近所に知られないよう、こっそり出発したい」と話した。【稲生陽、田中なつみ】

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