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4人死亡、1人重体 地下駐車場閉じ込め 消火設備が突然作動 - 毎日新聞 - 毎日新聞

消火設備が作動し作業員が地下駐車場に閉じ込められたマンション(上)=東京都新宿区で2021年4月15日午後6時56分、本社ヘリから 拡大
消火設備が作動し作業員が地下駐車場に閉じ込められたマンション(上)=東京都新宿区で2021年4月15日午後6時56分、本社ヘリから

 15日午後5時ごろ、東京都新宿区下落合4のマンション地下駐車場内で、男性作業員6人が天井の張り替え作業をしていた際、消火設備が突然作動して駐車場に二酸化炭素が充満した。警視庁戸塚署などによると、5人が救助されたが、30代から50代の4人の死亡が確認され、20代とみられる男性は重体。30代の男性は自力で脱出して病院に搬送されたが、意識ははっきりしているという。

 消火設備が突然作動した理由は分かっていない。天井の張り替え作業は16日までの2日間で行われる予定だった。同署は業務上過失致死傷容疑を視野に捜査を始めた。

 戸塚署などによると、この設備は、二酸化炭素を放出して空間内の酸素濃度を下げ、火が燃え広がるのを防ぐ装置だった。自動車のガソリンに引火した際の消火に効果的なため、地下駐車場に設置されることが多いという。

 今回の事故では設備の作動に伴って駐車場のシャッターが下りたとみられ、作業員は一時的に閉じ込められた状態だった。同署は二酸化炭素中毒を起こして亡くなったとみている。東京消防庁によると、事故から約1時間後に測定した地下駐車場の二酸化炭素濃度は21%で、通常の数百倍だったとみられる。

 東京理科大の関沢愛教授(建築・都市防災)は「この装置は安全を確認した上で手動でボタンを押す仕組み。事故が起きたのは、誤ってボタンを押したか、二酸化炭素が通る配管を破損させた可能性などが考えられる」と指摘する。

 装置の誤作動が原因とみられる事故も起きていることから、「すぐにすべての装置を廃止するのは難しいが、新たな設置については慎重に判断した方がいい。国は作業時の安全管理の周知徹底を図るべきだ」と話した。

 現場は西武新宿線下落合駅の北東約400メートルの住宅街。現場のマンション住人の女性は「中学生の息子が午後5時半ごろに帰宅すると、『ガスが漏れているので中に入らないでください』と言われ、2時間ほど、外で待たされたようだ。目に見えないものなので怖い」と話した。【最上和喜、鈴木拓也、木原真希】

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